この記事を読んで分かること
- 循環器看護でスキルアップを目指したい人が取得すべき必須資格が分かる!
認定・専門看護師以外の資格で・スキルを取得し専門性をアップすることができるについて
専門性を高めた看護をするためには認定・専門看護師になればいのはわかってるけど、お金も時間も必要でそもそもそれができればこんな悩みなんてない。
もっとお金も時間もかからずに簡単な方法で専門性を高めることができたらいいのにな。
この資格ならお金も時間もそこまで掛からずに専門性を高められるので、認定・専門看護師はめんどくさいと思っている人におすすめです!
その資格とは、 循環器専門ナースや心臓リハビリテーション指導士、心電図検定などです。
これで私の同僚は循環器病棟でバリバリ働いていて、即戦力にもなっています。患者・家族にも同僚にも頼られる看護師になれる資格なんです。
自分自身の経験談
看護師5年目になり色々と仕事ができるようになってきた。
舌癌や透析などで終末期の患者さんと関わる中で終末期看護、緩和ケアに興味を持つようになり、専門性を高めたいと考え認定看護師になりたいなと思うようになった。
認定看護師を諦めた
周りに認定看護師や専門看護師がいたため興味を持っていたが、6ヶ月ほど学校に通わないといけなかったり、学費や生活費などで200万ぐらいのまとまったお金が必要であると知りハードルが高いと感じた。
1度目の転職で実際に認定・専門看護師と一緒に働く機会が増え、すごいなと憧れを持つこともあった。
しかし高い実践力や専門的な指導、看護職からの相談、看護研究など業務量が大幅に増えるにも関わらず、そこまで年収が上がらず、病院によっては数千円(月)程度の手当であることを知り諦めた。
研修などの中で
がん看護に携わって研修を受けていく中で認定や専門の資格を取らなくても、取得でき専門性を高められるものがあると知った。
さまざまある中から自分自身に必要だと思う資格・スキル(エルネック、PEASE緩和ケア研修会、終末期ケア専門士、SHARE、エンゼルケアアカデミー)を身につけ看護に活かしています。
そのおかげで、がん看護の専門の部署にいても患者・家族に貢献できていると感じながら実践しています。
癌や終末期領域以外でもさまざまな資格・スキルがある。今回は循環器領域の資格について紹介します。
循環器看護の専門性を高めるには
循環器専門ナース、心臓リハビリテーション指導士、心電図検定、心不全療養指導士
実際にどうしていく
循環器専門ナース
循環器専門ナースとは、公益財団法人臨床心臓病学教育研究会主催の研修に伴う認定資格。
研修内では専門講師以外にも心臓病シュミレータ「イチロー」を使用しての実習もあり、clinical skillを取得し診断能力の向上を目指している。
また症例検討会やディスカッションを行い、お互いが自分の経験や知識を伝え合い、自分とは異なる考えに気づくことができる。
これらの講義や実習を通して五感を使って感じ自分の頭で考え周囲に発信できる専門ナースの育成を目指している。循環器専門ナース研修募集要項より引用
- 対象:准看護師と看護師合わせて満5年以上の実務経験を有する看護師(ただし看護師として1年以上の経験)
- 研修方法:1日目から6日目はWeb講義or対面講義 7日目から8日目は対面研修
- 費用:180000円(研修費及び教材費含む)
- 認定について:6日間の講義全て受講し認定試験に合格し、対面研修2日間参加・終了した者
- 合格率:ほぼ100%。研修での学びの再確認の試験と言われています。
心臓リハビリテーション指導士
心臓リハビリテーション指導士とは、日本心臓リハビリテーション学会内の認定制度委員会が出している認定資格。
運動療法だけでなく再発予防に関連する食事療法といった生活習慣などの包括的なリハビリテーションを実施するための人材を育成するための教育制度です。
- 対象:医師・看護師・理学療法士・管理栄養士・臨床検査技師・薬剤師 などで心臓リハビリテーションの実務が1年以上あり、かつ心臓リハビリテーション学会に2年以上会員を継続している者
- 研修方法:6月頃から3月頃までの間で40時間の規定プログラムを修了。その後10の症例報告を行い。受験資格認定証を取得。試験前の講習会(1部、2部)を受講後試験を受ける
- 費用:3万円
- 合格率:全体は73.5%(2019年)看護師は49.1%(2019年)
心電図検定(1〜4級)
心電図検定とは日本不整脈心電学会が主催しているもので、心電図の判読スキルを測定する検定です。階級は4級から1級まであります。
4級は心電図の基礎的な判読力を有するもので、循環器勤務数年の医療従事者や医学生。
3級は心電図の基礎から中等度の判読力を有するもので、一般臨床医や循環器勤務のプロフェッショナル。
2級は中等度から高度な判読力を有するもので、一般循環器医や循環器勤務のベテランプロフェッショナル。
1級は高度な判読力を有するで、循環器専門医や心電図に深く精通したプロフェニナショナルとされています。
- 対象:心電図に興味があるものであれば誰でも
- 研修方法:日本不整脈心電学会のウェブサイトから申し込み、所定の手続きを行い、後日試験を受ける。合格すると合格証と合格バッチもらえる。
- 費用:4級 5000円、3級 6000円、2級 8000円、1級10000円
- 合格率:4級 85.6%、3級 74.8%、2級 65.6%、1級 50.9%(2023年)
心不全療養指導士
心不全療養指導士とは、様々な医療専門職が質の高い療養指導を通し、病院から在宅・地域医療まで幅広く心不全患者をサポートすることを目指して取得する学会認定の資格です。
- 対象:医師・看護師・理学療法士・管理栄養士・臨床検査技師・薬剤師 などで心臓リハビリテーションの実務が1年以上あり、かつ心臓リハビリテーション学会に2年以上会員を継続している者
- 研修方法:学会に入会。受験者用eラーニング講習を受講。オンラインシステムで受験申し込みと症例報告5例の入力を行う。受験資格審査に合格すると認定試験を受験。合格者には資格認定証とピンバッチがもらえる。
- 費用:学会入会金10000円(初年度は入会金2000円、年会費8000円)。 eラーニング5000円
- 合格率:86.15%(2021年)
結論 循環器看護で取得すべき資格はこれだ!
- 循環器専門ナース
- 心臓リハビリテーション指導士
- 心電図検定
- 心不全療養指導士
以上です。